「…っちょ!!何なの…っ?!」
息を切らしながら聞くと、綺麗な顔を少し歪ませてから直は言った。
「あー…んじゃココでいいや」
あたしの腕をつかんだまま、近くにあった部屋に入った。
そこは男子更衣室。
「ここ…あたし入っていいのかな!?」
あたしの声は、直が全く反応しないから独り言となって消えた。
なんか悲しい。
てか虚しいっていうか…
むかつく!
だってイキナリ脱げとか意味分かんないし、男子更衣室なんかに連れて来るし?
本当なんなの?!
…落ち着け、奈緒。
怒りを静めるのよ…
フーフーと鼻息を荒立てながらも肩で呼吸をとる。
ここは大人になるの…
そう、そうよ…


