天使の甘い声を聞き逃すまいと耳をすました。 静寂を破ったのは、その甘い声。 綺麗な唇が言葉を紡ぐ。 「俺のと交換しない?」 「…は?」 はっきり言って意味が分からない。 でも、あたしに向かって言ってるよね? くるりと後ろを見回した。 周りの子達にとって内容はどうでもいいっぽい。 声だけで満足したような顔してる。 「んっとね…何て言ったらいいかな…」 呟くように言った。 ますますワケ分かんない。 眉間に深いシワを刻む。 どんどん深くなっていく。 「簡単に言うと…脱いで?」