「え~何あれ?!」 「どぉいうこと~?!」 「ずる~いっ!!」 異口同音に羨む声が聞こえてくる。 それは全て2人に降りかかってきた。 あたふたするあたしの肩を抱きながら、天使は悪魔へと姿を変えた。 「俺ら付き合ってんの♪」 精一杯の天使笑顔。 でも瞳の奥で悪魔が笑ってる。 こ、こいつ…!! 一層ざわめきが増した。 叫びに似たようなものまで聞こえる。 …すごいなぁ。 「あんさぁ…」 直の声がその場を支配する。