「あ゛」 思わず声が漏れた。 ぽかーん…いや、言い表すなら、あんぐり。 顎が外れそうな位に開いた口が塞がらない。 あたしの声に反応するかのように直の大きな瞳があたしを映した。 「…奈緒?」 何でここにいるの? とかって思ってるよね?? どう説明しよう… あたしの脳内はパニックに陥っていた。 「あは…えっと、これには訳が…」 「可愛いっ!!」 必死な言い訳を遮ったのは悪魔な天使だった。