勢いで無理に入り込んだからか、四つん這いのあたし。 中心で笑顔を振りまく直。 でも揉みくちゃにされているワケでもなく、一定の距離を保っている。 そうだ。 いつもそう。 誰もが惹きつけられる様な笑顔なのに、誰も踏み込めない様な瞳をする。 どこか壁があるっていうか、一線引いてるっていうか… やっぱり、何か隠してる。 知っちゃいけない何かが直の中にある。 そう思えて仕方が無かった。 なんて脳内会話を繰り広げていると・・ 「ぁうっ」 勢いに押されて前に押し出された。 これって、やばい…よね?