●Side:芦屋奈緒●




だっる…。

また朝がきた。


ただ繰り返すだけの日々のはじまり。






目覚まし時計のアラームをいつもの感覚で止める。

起きる気もないまま、まだ温もりの消えない布団を頭から被った。





朝おきて

二度寝して

パン加えながら登校して

友達と喋って

帰って寝る。





同じことを繰り返してるだけのつまらない毎日。


ずっと前からこの退屈さを抱え、それでもなす術もなく、だらだらと生きてきた。

高2になった今も、それは変わらないまま。