空から声が降ってきた。 何かと現れるこの人。 あたしのピンチには何故かいる。 鬱陶しいのに、憎めない。 「泣いとるし…」 あたしの目の前にしゃがみこんで頭を撫でる。 その手はとてつもなく温かくて、心の痛いところに優しく触れた。 「泣いてない…っ」 「思っきし泣いとるやん」 「ぅ゛」 会長は笑った。 …意外。 焦ったりするのかと思ってたのに。 「…直のこと?」