恋愛勝負 ~Love★Game~




空から声が降ってきた。



何かと現れるこの人。

あたしのピンチには何故かいる。


鬱陶しいのに、憎めない。






「泣いとるし…」





あたしの目の前にしゃがみこんで頭を撫でる。

その手はとてつもなく温かくて、心の痛いところに優しく触れた。






「泣いてない…っ」




「思っきし泣いとるやん」


「ぅ゛」






会長は笑った。




…意外。 

焦ったりするのかと思ってたのに。






「…直のこと?」