「へー…奈緒チャンも言うようになったねぇ…」 「ふぇ!?」 いきなり悪魔モード。 さっきまでの可愛い直は消えていた。 「な、何よっ!」 口元に笑みを浮かべ、見下ろしてくる直。 少し明るめの髪が風に揺れる。 大きな瞳があたしをしっかりと捉えていた。 凛とした顔の悪魔が目の前にいる。 綺麗っていうか、カッコイイ…ていうか。 …って何見とれちゃってんの、あたし! あ、そういえば今チャンスじゃない? 会長との関係…聞けるかも… 「あのさっ!」