「奈緒、借りていってもいい?」 直はあたしの頭に顎をのせて言った。 お、重い…。 「いいよー♪」 莉奈は笑顔でそう返した。 「え、ちょ、莉奈っ!!」 「いってらっしゃーい★」 莉奈はヒラヒラと手を揺らした。 「行こっ♪」 「あたし行かないっ!」 反抗してみるも… “おとなしく来いっつの” そっと耳に囁かれる。 「こ、こんの悪魔ぁ…」