「何?何でこんな騒いでんの?」 「何って聞いてなかったの?」 呆れたような莉奈。 ひたすら?マークをかかげるあたし。 「転校生だよ、転校生!朝騒いでたでしょ?」 そーいえば… 言ってたような、言ってなかったような…? 「あ、ほら、あれっ!!」 莉奈の指さした先には噂の転校生がいた。 へー、あいつが。 ふーん、とあたしは別に興味もないような感じで。 でも、教壇の上に立つ転校生と今朝の男の子の顔がふと重なって見えたような気がした。 もう一度、転校生の顔をよく見てみる。 「あーー!!」