「この度は皆様に多大なるご迷惑をお掛けしたこと大変申し訳ございませんでした。」
一斉にフラッシュが光る。
「しかし、今回の不祥事について僕は全てを過ちだとは思ってません。少なからず、迷惑を掛けたことは申し訳なく思いますが、しかし、間違ったことはしていません。」
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僕には大切な人がいます。
皆様にも大切な人がいるように、彼女だけは守り抜きたいんです。
ドラマのキスシーンが彼女が嫌だと言えば、僕はドラマには出ません。彼女が言えば、この業界から引退します。それだけ僕にとって彼女は大切で愛おしい人なのです。
きっと今彼女は泣きながら、この会見を見ていると思います。
今まで僕のせいで我慢を沢山してきた彼女に申し訳ない気持ちで一杯です。
彼女はとても可愛くて、家族や友達が大好きで、ちょっと勉強は苦手だけど一生懸命に頑張って、喜怒哀楽がとっても素直な人です。
そんな彼女と、この先ずっと一緒に過ごしながら、生きていきたいと思っています。
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会見は終わった。


