頭の中では想像したくないことが浮かんで…何だか辛くなってきちゃった。


そんな時、珍しく吏玖が図書室に来た。

「終わった?」

「もうちょっとだから、待って…」

普段、バレないように学校内で一緒にいることなんてない。

でも、最近吏玖は“バレたらバレたでいいじゃん”って言う。

だから、気にせず迎えに来たのかな?


私は急いで終わらせ、図書室を出た。


もう6時過ぎで、窓の外は少し暗くなっている。


「お腹すいたから、コンビニ寄っていい?」

「いいよ!」


校舎にはほとんど生徒は残っていなくて、自転車小屋まで誰ともすれ違うことはなかった。