「そうかな…ちゃんと話してみるかな」

「うん!!」


「ところでさ…結衣達はどこまで進んでるの?」


「進むって、なにも…キスもしたことないから。」


「そうなの?!てっきりキスはしてると思ってた。」

「…やっぱり遅いかなぁ…」

何だか急に不安になってきた。

好きなら普通キスとかするよね…


「遅いとか早いとか関係ないって!きっと大切にされてるんだよ。結衣のペースを考えてくれてるんじゃないかな?」


「…そうかな」



麻美の悩み相談だったはずが、逆に励まされてしまった。


麻美は章斗君が迎えに来て帰っていった。


図書室に残った私は英語の宿題をしながらも、頭の中はそのことでモヤモヤしてしまってる。

吏玖にも元カノがいる。

だから、章斗君みたいに色々経験してると…思う。


なのに何で私には何もしないんだろ…