「実はさ、最近章斗がHしたがって困ってるんだよね」


H?!

Hって、麻美が章斗君と付き合ったのって最近じゃん!


3年になってからじゃん!

展開早くない?!


私はかなりテンパってしまって言葉がすぐに出て来なかった。

「やっぱり、驚いたよね…この前付き合い始めたばっかりなのにこんな話で。」

「ちょっと驚いた。もうそんな状況になってるんだね。ってことは、キスも…」

言ってる自分が恥ずかしくなってきた。

こういう話は少し苦手。

経験ないし、慣れないから…


「キスはしたよ。けど、Hはまだ早い気がして…。したことないから、何か怖いしさ。けど、章斗はしたいみたいで…好きだけど、これとそれは別っていうか…とにかく怖くって。章斗は今まで何人か彼女いたし、色々経験してると思う。それも不安になってしまって。何か、どぉしたらいいのかって感じ…」

麻美と章斗君はいわゆる幼なじみで、麻美がずっと片思いしてた。

その気持ちがやっと通じて、付き合い始めた。


麻美の気持ちもわかる。

「素直に今の気持ち伝えたら、章斗君もわかってくれるよ。大丈夫だって!」