「あぁ、あれ?一緒に帰ったっていうか、たまたま校門まで一緒だっただけだよ!」


「本当に…?」


「本当だよ。楽しそうに話してたって言うけど、告られたって自慢されてただけだし。」


そうなんだ…

私の考えすぎだったのか…

けど、別れても元カノと仲良いってことだよね…

やっぱりへこむ…



「もしかして、ヤキモチ?だったら嬉しいな。」


「ヤキモチだったら、何で嬉しいの?!私、ヤキモチ妬きたくないのに。」


「だって、俺のこと好きだからヤキモチ妬くんでしょ?俺、まだ綾瀬さんに“好き”って言われたことないし。」


そっか…
いつも高梨君はメールとかでも“好き”って伝えてくれるけど、
私“好き”なんて言ったこともないしメールにもいれたことなかった。


「ごめん」


「じゃあ、俺のこと好きか言ってよ」


「…好きだよ」

私は小さな声で言った。

そしたら、高梨君に抱きしめられてた。

抱きしめられるの初めてで、とっても温かかった。