ボール磨きをしながら、美波に昨日の事を切り出した。


「…あの、実は…高梨君と付き合うことになりました。」


美波の反応は、意外なものだった。


「うん。知ってた。」


…?

ん…?

なぜ?


「ごめん、実は昨日自転車小屋で見かけちゃってさ…盗み聞きするつもりじゃなかったんだけど、聞こえちゃってさ。」

「まじ?!そっかぁ…見られてたのかぁ。」


先に帰ったと思った美波は、高橋君と教室に忘れ物を取りに行ってたらしい。

で、自転車乗って帰る時私達を見かけたらしい。



美波は私に頑張れって言ってくれた。