「なかなか紹介してくれないしさぁ。お母さんとしては心配してたけど、電話の感じだといい子だわ。」

親に彼氏を紹介するのって何だか照れ臭くて今まで曖昧にしてた。

だって、お母さんとか確実に冷やかすし…

「だからって!今度からは絶対出ないでよ!」

「はいはい。今回は仕方なかったでしょ。明日、学校終わってから来るって。」

「…わかった。」


「3日間はとりあえず入院だから。」

「え?!打撲だけでも入院?」


「結衣。あんた、思ってる以上にアザだらけよ。幸い顔はかすり傷だけだけど。3日間くらい入院してた方が楽だと思うわよ。」


確かに痛い。

仕方ないか…


「お母さん、とりあえず一回帰って仮眠とってから来るわね。おやすみ。」


お母さんは帰って行った。

私は目が冴えてしまって寝付いたのは朝方だった。