………



「結衣、帰ろ?」

びっくりして顔を上げると制服姿の吏玖がいた。


「吏玖?!あれ?部活は?」


「もう終わったよ。メールしても返信ないから来たら結衣寝てるから起こした。」


私寝てたのか…

って今6時半?!

最後に時計見た時は5時過ぎだったし…
寝過ぎ…


周りにはまだ勉強してる学生がいっぱいいるのに。

かなり恥ずかしいし…


「恥ずかしがってないで早く帰ろ。先に行っとくから。」


「うん…。」


私は荷物を鞄にしまい、
吏玖の後ろを早足で追いかけた。