11月18日。

とうとう決勝戦。

城北高は全校生徒で応援。

決勝は特別な雰囲気だった。


円陣を組み、キャプテンの岡崎君の掛け声が響く。
「国立行くぞ!」

「「「「「おぉぉぉぉぉー!!!!!!!」」」」」


本当の本当に最後の選手権予選。

みんなの気持ちは一つ。


優勝。


それしかなかった。

昨年の雪辱を晴らして、全国に行く!


相手はインターハイ予選でも対戦して勝っている玉城高。

怖さはなかった。

怖いと言えば、昨日章南高を破っていること。

あと、今日の審判が城北高に対して厳しいってこと。

私と美波は審判を見た瞬間、
「「最悪!」」
って口を揃えてしまった。