ファミレスから出ても祭りまでは5時間近く時間がある。

「どうする?どこ行こうか?」


「…あのさ、結衣が嫌じゃなければ…俺の家来る?」


「え?!行ってもいいの?」


「うん。今日、親は仕事だし、弟はバスケ部の遠征でいないから。気をつかわなくて大丈夫だよ。来る?」


「行ってみたい。」

「じゃあ行こうか!」


吏玖の家に行くのは初めて。

いつも送ってもらってるから見る機会もなかった。


チャリ20分くらい漕いで着いた吏玖の家はかなり大きかった。

ってか、母家と離れがある。

母家も離れも2階建て…吏玖凄すぎ。


「吏玖、お金持ち?家が大きすぎ。」


「この家は死んだじぃちゃんが建てたから…じぃちゃんはお金持ちだったみたいだけど、今は全然だよ。俺の部屋、こっち。離れだから!」

吏玖に着いて離れに入った。