次の日。


今日から期末テスト。
1日目は数学と英語と日本史の3教科。
今日は午前中で終わった。

数学は不安が残るけど、英語と日本史はまぁまぁいい感じだと思う。


帰る支度をしてると藤君がクラスに入ってきた。


「綾瀬さん。帰るなら一緒に帰ろうよ!」

クラスのみんなの視線を感じた。

「一緒には帰らないよ。」

「いいじゃん。それとも一緒に勉強する?」

「しないよ。藤君、ごめん。私のことは諦めて。」


「嫌だね。一緒に帰ろう。」


「だから、無理だから。私、彼氏いるし。」


「あんな一緒にいない男が彼氏って言われても納得いかないよ。そんなに言うなら連れて来て紹介してよ。」


「それは…」


「結衣!帰るよ!」
私が困り果ててる時、名前を呼ばれた。

振り向くと、吏玖が私のクラスの入口に立っていた。

吏玖は私の隣にきて、
「あんたが、藤先輩?初めまして。結衣の彼氏の高梨です。俺の結衣なんで、手を出さないでくださいね。」
って藤君を睨みつけた。