吏玖はやっぱり何も言ってくれず、私は吏玖の後ろをついて行った。


「吏玖、学校に戻るの?」

気づけば、自転車小屋まで来ていた。


「俺のクラスで勉強して帰ろ。」


えっ?!

吏玖のクラスって体育科棟…緊張する。

「体育科なんて誰も残って勉強してる奴いないから大丈夫だよ。行こ!」


「うん。」



私は吏玖について行った。


確かに体育科のクラスに人の気配はなかった。


吏玖は数学を取り出し勉強し始めたから、私も勉強する事にした。


吏玖が勉強してる姿を見るのは初めて。

だから、少しドキドキした。