次の日から、私のクラスに藤君の顔出し率が高くなった。


その上きまって私に一言二言話かけていく。

周りの…特に女子の視線が痛い。



「いつの間に藤君と仲良くなったの?」
昼休み。
中庭でお弁当を食べながら、麻美に聞かれた。


私は昨日の出来事を隠さず話した。


「まじかぁ。あの藤君に告られるなんてすごいじゃん。けど心配だね…」


「心配?」


「藤君、高梨君の事認めてないんでしょ?藤君本気で結衣を彼女にするつもりだったら…何か起きそうじゃない?」


「変なこと言わないでよ。不安になるじゃん。」



「とりあえず、藤君ファンには睨まれるね。」


ファンの存在忘れてた。


何も起こらないことを祈ろう。