図書室は私と麻美しかいない。

いつも人がいないから、私と麻美が独占状態だ。


「結衣、あのね…実は章斗とHしたの…」

麻美が恥ずかしそうに私を見た。

つられて私も赤くなってしまう。


「そっかぁ。よかったね。…痛かった?」


「超痛かったけど、何か幸せな気持ちになれたかな。けっこう章斗にせまられても拒んでたから、章斗も喜んでくれたし。」


「うんうん。麻美が幸せなのが一番だよ。…何か、私以外みんな大人になってく感じだよね。」


「確かに高3にもなると一気に経験者増えるよね。けど、焦るものじゃないしね!結衣は結衣のペースでいいんだよ。」

「うん。」


本当に最近そんな話題が増えたな…


うちのクラスなんて女子の半数以上が経験してるみたいだし。


麻美もかぁ…

私はどうなんだろ…
まだ勇気ないし、吏玖と二人きりになることないし…

ってか、デートもしてないんだけど…

何か違う意味で悲しくなった。


暗くなってる場合じゃない!
勉強しよ。