目を覚ますと、俺は飛び下りたはずの、屋上にいた。 陽の光が、眩しい。 ああ、戻ってきてしまったんだな。 五限目の予鈴がなる。 ああ、もういいや。サボろっと。 屋上に生徒がいたら目立つ。 見つけている先公だって、いるだろう。 それでも俺を注意するやつは、いない。 はみ出し者は完全無視。 そういう学校だから、仕方がない。 『上辺だけの付き合い』 そんな言葉がお似合いの学校だ。 屋上のドアが開いた。