次の日学校が終わって、あたしと美加は渋谷に向かった。
学校から渋谷までは15分。あたしんちから学校までは1時間半。
すなわちあたしは毎日この都心の学校まで電車の中で無益な時間を過ごしている。
美加の後をどんどんついていくとセンター街の奥にあるお世辞にも綺麗とは言えない雑居ビルの前に着いた。
『ここが本日の目的地なのだ。』
美加はおどけていうと、エレベーターの昇ボタンを押した。
四階。ドアが開くと、細くて狭い廊下。
突き当たりには受付と汚いマジックで書いてある。
そこへ続く、両壁には無数のチラシ。そして落書きともサインともつかない書き込みが数え切れない程。
人の良さそうな初老の男性が『いらっしゃいませ』とあたしたちを呼んでいた。
学校から渋谷までは15分。あたしんちから学校までは1時間半。
すなわちあたしは毎日この都心の学校まで電車の中で無益な時間を過ごしている。
美加の後をどんどんついていくとセンター街の奥にあるお世辞にも綺麗とは言えない雑居ビルの前に着いた。
『ここが本日の目的地なのだ。』
美加はおどけていうと、エレベーターの昇ボタンを押した。
四階。ドアが開くと、細くて狭い廊下。
突き当たりには受付と汚いマジックで書いてある。
そこへ続く、両壁には無数のチラシ。そして落書きともサインともつかない書き込みが数え切れない程。
人の良さそうな初老の男性が『いらっしゃいませ』とあたしたちを呼んでいた。
