と言った未來だったが、自分が中身のある人間と言われたみたいで嬉しかった。

日曜日

未來は佐藤とのデートから帰ってきていた。

しかし、些細なことからメールで喧嘩してしまったのである。

未來は怒り、佐藤に悪態のついたメールを送る。


すると佐藤から、

『ﾓｳﾒｰﾙｼﾅｲﾃﾞ』

と返事が返ってきた。

未來はビックリした。いつも未來から別れを切り出すことはあっても、佐藤は一切そんなことを言わなかったし、全文ｶﾀｶﾅの奇妙なメールが気になった。

しかし、すぐに、

『今のメールは気にせんとって！！』

と入ってきたので、しばらくしたら未來は忘れていた。

一年以上が過ぎた


日曜日、いつものようにデートしている未來と佐藤。

その日は前日近所でお泊まりをし、朝から映画を見に行っていた。

カイジを見た。

未來は、

『松山ｹﾝｲﾁってやっぱり、いい役やったね。』

と言い。佐藤は、

『藤原竜也ってやっぱり演技派やなぁ。』

と言った。

その日は、ブランチにうどんを食べて別れた。


いつもと同じようなデート、ただ少しいつも未來は逢うたび佐藤のことが大事に思えた。

季節は冬。