【件名:ゴール裏にいます】


僕は沙希ちゃんの脚の間に割って入っていく。

彼女は僕が入り易いように少し脚を広げてくれる。

右手で彼女を確認し、僕自身をそこに宛がった。

前に進む。

が、初めての僕は前に進めない。
何箇所か位置をずらして進もうとしても結果は同じだった。

見兼ねた沙希ちゃんはクスっと笑い、彼女の手で僕を持つと、そこの場所に僕の先端を当てた。

「いいよ・・きて・・」

僕はゆっくりと彼女の中へと入って行った。

「ハァ・・んっ・・」

彼女の中はとても温かく、なおかつ優しく締め付けてきた。

僕は沙希ちゃんに抱かれている。
彼女に包まれている―――。

沙希ちゃんは更に脚を広げ、僕を奥の方まで導いて行った。

背中に回った彼女の指が僕の皮膚に食い込む。

僕はあまりの気持ち良さに無我夢中で彼女を揺さぶった。

僕の動きに合わせるように沙希ちゃんの喘ぐ声が被さってゆく。

「ゆうじく〜ん!」

「沙希、沙希、沙希!」

「んっ・・はぁ―――」

僕は彼女の中で果てた。

時間にして一分ももたなかったろう。

全身の力が抜け、彼女の上で荒い呼吸を繰り返していた。

そんな僕の身体をギュっと沙希ちゃんが抱きしめる。

「ご、ごめん・・」

「大丈夫、大丈夫だよ・・」

まだ彼女の中にいる僕をゆっくり出してゆく。

沙希ちゃんの身体が再びビクンと反応した。

僕はそのまま沙希ちゃんの隣に寝転ぶと大きく深呼吸をした。

沙希ちゃんが僕に被さってくる。

僕は彼女の唇を求め彼女の頭を引き寄せた。

三度目の長いキスの交換。





気がつくと窓の外は白んでいた。

小鳥の囀(さえず)る声が聞こえる。

(ああ・・ちょっと寝ちゃったかな)

沙希ちゃんは僕の左肩に頭を乗せ、スースーと寝息をたてていた。

二人ともまだ生まれたままの姿だった。

緊張感から解き放たれた僕の自身にはまだ『今度産む』が着いたままだ。

僕は彼女を起こさないように静かに頭を左肩から降ろすと、浴室に向かって行った。

洗面所で鏡を見る。

「はじめまして、大人になった僕・・」

鏡をニヤついて見ているとふいに洗面所の扉が開いた。