【件名:ゴール裏にいます】


――濡れていた。

沙希ちゃんは下着の上からでも分かる位に濡れていた。

しっとりと張り付いた下着に沿って指を動かしていくと彼女の身体がビクンと引き攣るようになる。

彼女は両手でしっかりと僕に抱き着き、その顔を見る事は出来なかったが、堪え切れずに漏れる声から感じているのははっきり分かっていた。

彼女の一番感じる部分を指先を使って上下に撫で上げていく。

彼女の切なそうなため息はやがて喘ぐようになっていった。

彼女が触っている僕自身も、もうこれ以上大きくならない位までに固く膨脹している。

彼女の手の動きが激しくなる。

僕自身も濡れていた。

沙希ちゃんは今までより一層大きく身体を反らせると、僕の右手を動かせないように押さえてきた。

「もう・・ね」

僕はそれが何を意味するものなのか瞬時に判断し、沙希ちゃんから手を離した。

「アレ、着けてね」

彼女はそう言うとタオルケットを身体に巻き付け下着を脱いでいった。

Tシャツも。

僕は枕の下から隠してあったアレを取り出し、パッケージのセロハンを外した。

パッケージの裏に装着のやり方が書いてある。

(しまった、読んでおけば良かった・・)

僕は後悔しながらもパッケージの中から一つの『今度産む』を引っ張り出し、更なるセロハンを破いた。

中からピンク色の丸いゴムが出てくる。

(えっと、こっちが表でこっちが裏か・・)

未知の道具に悪戦苦闘をしている僕の背中を沙希ちゃんが指でつんつんつついてくる。

(ちょ、今忙しい・・)

そんな僕のTシャツを脱がしに掛かる沙希ちゃん。

僕は両手を上げ、彼女の好きに任せた。

抵抗している余裕など無かった。

トランクスを自分で脱ぎ、『今度産む』を自身に宛がう。

(先っぽを指で摘み、この輪っかの部分を巻き付けるように下げていくっと)

『今度産む』には潤滑剤みたいなものが付いているらしく案外簡単にスルスルっと装着出来た。

沙希ちゃんの顔を見る。

彼女はタオルケットから顔だけ出して、コクンと頷いた。

僕はタオルケットの端を掴むと、沙希ちゃんが待っている中に入っていった。

沙希ちゃんも僕も生まれたままの姿になっている。