立ち上がろうと思ったが、どうにも身体に力が入らない。
やっとの思いで左手だけを動かして、持っていた携帯のディスプレイを覗いた。
【件名:ゴール裏にいます】
千尋ちゃんと一緒にいつもの所ら辺にいるよ!勇次くん早く来てね。待ってます。
(今行くから・・)
(沙希・・ごめんな・・・・)
喧騒とクラクションの音が遠くで聞こえた。
そして何も聞こえなくなった。
(沙希・・ごめ・・)
「あれっ?」
「どうしたの?さきねえ」
「ううん。今勇次くんの声がしたような・・」
「え?まだゆうじきてないよ?」
「そうだね・・変な事言ってごめんね、千尋ちゃん」
「あ!ほらよしだたかゆきでてきたよ!」
「ホントだ!ゲットゴール!吉田!」

