「勇次くんてさ・・」

「ん?何ですか?」

「・・回数重ねる毎(ごと)に凄くなってくね・・」

僕らはベットの上で産まれたままの姿になっている。ソファーで一回、浴室で一回、そしてこのベットの上で一回。

沙希ちゃんの白い身体には僕の付けた花びらがあちこちに散っていた。

「そんな事言うなら沙希ちゃんだって・・」

「ううん・・最近の勇次くんて、何か自信たっぷりって感じ・・最初の頃はあんなにオドオドしていたのに・・」

「それは沙希ちゃんのおかげですよ。僕に自信を付けさせてくれた・・」


「ねえねえ、あたしのどこが好き?」

「どこがって、全部好きですよ」

「全部ってどこよ・・」

「顔も、性格も、この背中も、お尻も、脚も、腕も・・でも一番好きなのはおっぱいかな?」

「言うと思った・・」

「分かります・・?」

「そりゃあね・・」



「そろそろ準備とかしますか・・」

「まだ時間大丈夫だよね?」

「何?ですか?」

「もう一回・・お願い・・」







「ねー!勇次くん!何着て行ったら良い?!」

「だから普段着で良いですって・・」

「だって勇次くんスーツなんでしょ?あたしもフォーマルのが良いかなぁ?」

出る時間になってあれやこれや着て行く物に悩む沙希ちゃん。

「沙希ちゃんがもう一回なんて言うから・・」

「何?あたしのせい?勇次くんは悪くないんだ、ふうん・・」

「だから今は言い争ってる場合じゃ・・」

「よし!これに決めた!ねー、これで良いよね?」

「あー・・良いんじゃないんですか?(どうでも)」

「今どうでもいいって思ったでしょ。分かるんだからね!」

(うそ!何で分かるの・・)





「じゃあ、タクシー呼びますよ?」

「うん、オッケー。場所どこだっけ?」

「帝洋ホテルでしょ?。大分で一番でかいホテルです、確か」

「あー・・やっぱりこっちにしようかな・・」



「いや、もうそれで良いから・・」