【件名:ゴール裏にいます】


『メゾン・ciel』の階段を3階まで上がると僕の部屋の前に一人の男性が立っていた。

久しぶりに見る日焼けした顔。どこからか潮の香が漂って来た。

「誰?」

沙希ちゃんが僕の前に出る。

「お父さん・・」

「勇次。帰っち来たか」

「え?ええ?お父さん?」

「どうしたんですか!初めてじゃないですか?ここに尋ねて来るのなんて」

「ああ、お前に話しちおかんといけん事があっち来た」

「ゆ、勇次くん。ここじゃなんだから、部屋に入ったら?」

「そうですね」

「その格好・・何した(どうした)?」

「い、いや。話せば長くなるって言うか、とりあえず中に入ってから・・」

言いながら鍵を開け、部屋のドアを開けた。





「着替えますからそこのソファーにでも掛けてて下さい」

沙希ちゃんと二人で寝室に入ったものの、やはりシャワーが必要なのに気がついた。

「ケチャップとジュースでベタベタだよう」

「しょうがないからシャワー浴びましょう」

「えー!お父さんと初めて会った日にそんな事出来ないよ」

「そんな事言ってる場合じゃないですよ。さ、行きましょう」

「えー!一緒に浴びるの〜?!」

「その方が時間がかからなくて良いじゃないですか。さあ着替え持って」

「は、恥ずかしいよぉ」




「お、お父さん。やっぱりシャワー浴びて来ます。悪いけどちょっと待ってて下さい」

そう言った僕の後を恥ずかしそうにチョコチョコと着いて来る沙希ちゃん。

浴室に入り着ている物を脱いでいく。自然と視線は沙希ちゃんの裸に向けられてしまう。

白い胸元にトマトジュースの赤い跡が残ってとてもセクシィだった。

「ちょっと何見てんのよっ」

声を潜めて言ってくる。

「それに前まで膨らますんじゃないわよっ」

「ご、ごめん。つい・・」

「それ中で剥(は)がさなきゃね」

僕のお腹に貼ってあるビニールを見て沙希ちゃんが言った。





「良い?行くよ?こう言うのは一気に剥がさなきゃね」

沙希ちゃんは「せーの」の掛け声と共に一気にビニールを留めてあるガムテープを剥がした。

「痛っ!うううっ!」