(くそっ!)
僕は沙希ちゃんより先に原田社長の部屋を出た。階段を降り着いた所に例の段ボールが見える。
僕は思いっきりその段ボールを蹴り上げた。
『ドゴッ!』と言う鈍い音がして僕の足は段ボールに跳ね返される。
「いってぇ〜!・・何だこの段ボールは・・」
片足でピョンピョン跳ねながら悪態をついた。
「何やってんの?勇次くん」
「段ボールに足ぶつけて・・くぅ〜・・」
「あっそ。どうすんの?歩いて帰る?」
「タクシー呼びましょうよ。番号分かります?」
「うん、携帯に――――あっ!」
「何?どうしました?」
「携帯・・無い・・」
「忘れてたんですか?しょうが無いなぁ・・」
「違う!携帯、千尋ちゃんのポシェットの中だ!」
「何でまた・・」
「ハーフタイムの時にあたしが入れた」
「千尋ちゃんはその事を?」
「もちろん知ってるわよ。・・だったら連絡取れるかもね、千尋ちゃんと」
「でも、未(いま)だにメールが来ないんだから、誰かが一緒にいるか眠ってしまってるか・・」
「それか、携帯が見つかっちゃって取り上げられたか・・だね。どうするの?あの人達に教える?」
「いや、千尋ちゃんは僕らで助けましょう!あいつには教えたくないですよ」
「危険ではないの?」
「僕の思っている人が犯人なら多分大丈夫です。那比嘉道三の考えている人と同一人物だと思いますよ」
「誰なの一体?」
「那比嘉翔子。那比嘉道三の再婚した相手の連れ子です」
「どうして・・その人が千尋ちゃんを?」
「それは本人に聞いてみなければ分からないです。でも・・」
「でも、何?」
「僕の事を恨(うら)んでいるとは思います」
大通りまでタクシーを拾う為に歩いた。その途中で前の会社時代の那比嘉翔子について沙希ちゃんに話した。
もちろん都町のお店での出来事も。
「勇次くんてさぁ〜」
やっと拾えたタクシーの中で、それまで黙っていた沙希ちゃんが口を開いた。
「ん?なんですか?」
「勇次くんて何気にモテるんだね・・名山さんの事と言い・・」
「そ、それは誤解ですよ・・」
「えっ!五回?」
僕は沙希ちゃんより先に原田社長の部屋を出た。階段を降り着いた所に例の段ボールが見える。
僕は思いっきりその段ボールを蹴り上げた。
『ドゴッ!』と言う鈍い音がして僕の足は段ボールに跳ね返される。
「いってぇ〜!・・何だこの段ボールは・・」
片足でピョンピョン跳ねながら悪態をついた。
「何やってんの?勇次くん」
「段ボールに足ぶつけて・・くぅ〜・・」
「あっそ。どうすんの?歩いて帰る?」
「タクシー呼びましょうよ。番号分かります?」
「うん、携帯に――――あっ!」
「何?どうしました?」
「携帯・・無い・・」
「忘れてたんですか?しょうが無いなぁ・・」
「違う!携帯、千尋ちゃんのポシェットの中だ!」
「何でまた・・」
「ハーフタイムの時にあたしが入れた」
「千尋ちゃんはその事を?」
「もちろん知ってるわよ。・・だったら連絡取れるかもね、千尋ちゃんと」
「でも、未(いま)だにメールが来ないんだから、誰かが一緒にいるか眠ってしまってるか・・」
「それか、携帯が見つかっちゃって取り上げられたか・・だね。どうするの?あの人達に教える?」
「いや、千尋ちゃんは僕らで助けましょう!あいつには教えたくないですよ」
「危険ではないの?」
「僕の思っている人が犯人なら多分大丈夫です。那比嘉道三の考えている人と同一人物だと思いますよ」
「誰なの一体?」
「那比嘉翔子。那比嘉道三の再婚した相手の連れ子です」
「どうして・・その人が千尋ちゃんを?」
「それは本人に聞いてみなければ分からないです。でも・・」
「でも、何?」
「僕の事を恨(うら)んでいるとは思います」
大通りまでタクシーを拾う為に歩いた。その途中で前の会社時代の那比嘉翔子について沙希ちゃんに話した。
もちろん都町のお店での出来事も。
「勇次くんてさぁ〜」
やっと拾えたタクシーの中で、それまで黙っていた沙希ちゃんが口を開いた。
「ん?なんですか?」
「勇次くんて何気にモテるんだね・・名山さんの事と言い・・」
「そ、それは誤解ですよ・・」
「えっ!五回?」

