「あなたが・・何故?」
「私が来て貰ったのよ」
原田社長が言った。
「えっ?だって社長とは・・」
「ゆ、勇次くん。あ、あれ・・・」
沙希ちゃんが何かを指差して僕に言う。
その指先には僕の部屋にあるはずの母親の写真が飾られてあった。
「な、何で?何でお母さんの写真が・・?」
「そうね。あの写真の女性は確かにあなたのお母さんの写真だわね。でもね、あの写真の女性は私の母親の写真でもあるの」
「え?!」
僕は、僕の頭がおかしくなったんじゃないのかさえ思える位に動揺した。
たった今話しをした原田社長の言う意味が理解出来なかった。
部屋にいる全員で僕の事をからかっているのではないか。僕は沙希ちゃんでさえ疑っていた。
「原田社長・・今、何て・・?」
「私とあなたはここにいる那比嘉道三の子供であり、その写真の女性の子供でもあるわ」
「つまり――」
「つまり、あなたと私は姉弟って言ったの」

