「好き」だとか「嫌い」だとか
「普通」だとか「どーでもいい」だとか

そんなんじゃなくて



ただ

言い表せないものを





あたしはずっと捜していた筈なのに

気付けばそんな箱の中に


自分の想いを押し込めようとしていた。










誰かに認められる事を望んでいた訳じゃない

あたしの事はあたししかわからないんだから

だから、簡単に「わかってる」なんて言葉を吐く奴なんて信用できないと“思っていた”筈なのに



いつの間にか





“思い込もうとしていた”。










全ての答を捜す為に生きてるんじゃないと

自分に言い聞かせて自惚れていた事を



あたしは気付いてしまって





それこそ、答を求めているのではないかと


そんな前の自分を否定するたび





あたしは自分が汚れた人間なのかと

誰ともなく聞いて



嘘でもいいから



嘘と気付かないくらい達者に



「汚れていない」と



言って欲しかったのかもしれない。