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――ついに、ついに来るべき時が来た…………!!!!!――








帝は興奮を抑えられずにいた。始終手が震え、腹の底が擽られたような感覚を覚えていた。



自然と口角が上がり、笑みが止まらない。我慢など出来る筈がない。



待ち望んだこの瞬間を、今日という素晴らしい日に迎えることが出来たからだ。













この日のために俺は今まで生きてきたのも同然。

毎日毎日下らない勉強に並々ならぬ努力を費やし続けた甲斐があった。



この力を使えば、世界をも牛耳ることさえ容易い。



そう、俺は“神の子”ではなく正真正銘の“神”になるのだ。



それが俺の使命であり、俺の野望だからだ。







だが……。いくらこの力が完璧とはいえ、まだ実験段階に過ぎない。



俺は“完全なる完全”しか認めない。踏むべき準備や試験はしなければならない。



正直面倒ではあるが……。やむを得ない。



全てはこの日の為に頑張ってきたのだ、だから少々の犠牲は構わない……――