小悪魔な幼なじみ






いやいやいや…

廉、意味分かんないよ?


なんで?

なんでそうなるワケ?


あたし、全然話が読めてないんですけどっ!



『説明!説明してよ!どういう意味なの?』


と、メールをしてみたけどいくら待っても返信は来ない。



雫なんて知らないから、

なんて言われても困るんだけど…


そう思いながらも今は高速の上。

廉に詰め寄ることができないのがなんとも悔しい。



絶対、車から降りたら廉に詰め寄ってやるんだから!


さっきのメールの意味、教えてよ!って。

でも…廉のことだからきっと、教えてくれないんだろうなぁ…



「雫ちゃん?さっきからコロコロ表情が変わってるけどどうかした?」


ハッと我に返って顔を上げると前の座席に座っている光さんと目が合った。



「あ、いや…なんでもないんです」


あたし…携帯見ながら表情変わってたの?

ってか、考えてること、顔に出てた、ってこと?


だとしたらあたしって…相当分かりやすい人じゃん!

はぁ…サイアクだよぉ…