小悪魔な幼なじみ






な、何?!

このメールは!


……と、普通はなるだろうけど、
残念ながらあたしはならない。


だってどういう意味か、なんて聞かなくても分かってるんだもん。



『ドンマイ。

そっちに乗った廉が悪いんだよ』


と廉に返信した。


いったい今、廉がどういう状況なのか。

あくまでも想像だけどきっと、優とあかねちゃんに挟まれて、もみくちゃにされてるんだろう。


コロサレル、なんて大袈裟。

タスケテ、なんて言われても今、高速だし。


なんて心の中で呟いてみる。


するとすぐに廉からの返信が届く。



『冷たいなぁ、雫は。

大丈夫!?とか言うとこじゃないの?』


ふて腐れた廉の顔が思い浮かぶ。



『残念でした。

あたし、フツーの子みたいに優しくないからね』


自分で書いてなんだけど、

なんて可愛げのないメールなんだろう。



うん、どっちかって言うとドンマイなのはあたしのほうだ。