「…はぁ…疲れた」
と、そこへリビングのドアが開いて廉の登場。
まさに噂をすればなんとやら…
「廉!今、ガールズトーク中なの!
あんたは出て行きなさい!」
すかさず光さんが言う。
「なんだよ、ガールズトークって。
母さん、ガールズなんて年じゃないだろ。
それに、あそこには戻りたくない」
廉はソファに寝転がってはぁ…と溜め息をついている。
「なんで?なんで戻りたくないの?」
そう聞くと廉は目を閉じて答えた。
「地獄だよ、あそこ。
あかねと優がやりたい放題に暴れてる。
それに父さんも浩兄も秋平さんも付き合って、一緒に暴れてるんだ。
あんなところにいたら俺、殺される」
なるほどね。
想像できるよ、その風景。
「だから、しばらく休憩…」
廉はそう言ってホントに寝てしまった。
なんて自由なんだ、コイツは。


