「おじゃましまーす」
あたしたち一家が着いて20分くらいあとにやってきたのは
「お!雫、偉いな。
ちゃんと手伝いして」
そう言いながらあたしの髪の毛をぐちゃぐちゃにする浩兄。
それと奥さんの香奈さん。
「じゃあ男3人は…上で子どもたちと遊んでて!
今からガールズトークするから!」
光さんがそう言うと誠司さんと浩兄がリビングを出て行く。
「あの、水谷先生。
残念ながらガールズ、って年でもないですよ」
お父さんはそれだけ言って急いで階段を昇っていった。
まったく、余計なこと言っちゃってさ。
これだからお父さんはイヤだ。
「もう!朝倉先生は!
あ…でもあながち間違ってないか。
3人とも…若いもんねー」
光さんは笑う。
確かにお父さんと同い年の光さんは
お母さんと8歳くらい年の差があるし
加奈さんはお母さんの2歳下。
で、あたしは…まあ別にして。
にしてもこんないろんな世代が集まるなんてすごい。


