あれから何年間、奈緒ちゃんの顔見てないだろう…

僕も、もう高校生。
けどまだ彼女はいない。

それは少しだけだけど信じていたんだ…
奈緒ちゃんのこと。自分でも、ばかだと思う…けど僕は待った。

そしてまた、桜が咲く季節になった。
今日は僕のクラスに転入生が来るらしい。
別に僕は興味がなかった。
けど、もしここで奈緒ちゃんが来たら運命だろうなと思っていた。


僕の前の席のやつは光。高校で一番初めに出来た親友。
光は僕をみて、

「転入生、だれだろうな~超気になる~可愛い子がいいなぁ~」

「あぁ…」
僕は一応答えた。
先生が入ってきた。

僕の目には見覚えのある女性が写っていた。奈緒ちゃんだ…

確かに奈緒ちゃんだ…
僕は自分の目をうたがった。

何回みてもかわらない…運命…。
これは運命だ…