彼はみんなの王子サマ

さっきまで肩を押さえ付けていた梓美はぐったりと床に座り込んでいた。





え…何が起こったの!?




あたし何も言ってないよ?



王子様を見ると満足そうにあたしを見ている。




こいつか犯人は。





「何を言ったのよ」




「俺らの関係」




「はぁ?」




天敵って言ったらあそこまで女子が発狂するのだろうか。




首を傾げて王子様を見上げるとイタズラな笑顔で笑っていた。