彼はみんなの王子サマ

全然気にしてなかったけど前の席だったんだ…。





最悪最悪最悪!!!!!





席替えしたいよ…。




でも隣が梓美だから我慢するしかない。





チラッと梓美を見てみると驚きと憎しみの色が混じった表情であたしを見ている。




初めて見た梓美の表情に心臓がバクバクしてるなか恐る恐る聞いてみた。




「あ、あ、あ、梓美さん…?」



「いつから王子様と親しくなったのかしら?」




口は笑ってるのに目が…目が笑ってない…!!




全原因の王子様はこの状況を楽しんでるようにニコニコしている。