「え、みんな何?…どうしたの?」



私が言うと朔斗先輩はゴホンと咳ばらいして私の方を向いた。



「優衣ちゃん、人間にはね…知らなきゃいけない事と知ってはいけない事がある」



真面目な顔で言われて、ちょっぴりドキッとした。



「はい…」



コクリと頷いて顔を上げると、そこには笑顔の朔斗先輩。



「色々なものに興味を持つのはいいことだ。でも今知らなきゃいけない事がほかにあるでしょ?」



確かに…色々勉強もしなきゃだし、朔斗先輩の言う通りだ。



「そうですね…まずは1番重要なことから考えていくようにします♪」



私がそう言うと、朔斗先輩はニコッと笑ってじゃあ教室に行こうか!と歩きだした。