「くぁ~…」



眠い…



新学期1日目。



校長の長ったるい話を聞きながら、私はあくびをした。



キーンコーン…



重厚なチャイムの音。



やっと終わったぁ~



礼をしながらガッツポーズをする。



もちろん、心の中で。



本当にやったら、変な目で見られるもん。



『では皆さん、これからクラス発表です。校庭に出てください』



校長の声に、みんながぞろぞろと外へ出て行く。



今の席は2年の頃のクラスで並んでいた。



これから3年かぁ…



友達と、一緒のクラスになれるかな?



「優衣~!」



後ろから名前を呼ばれる。



「茜、透菜、祐希、聖!」



私は走ってくる3人を見る。



右から佐伯 茜・竜胆 透菜・桃咲 優羽希・八神 聖。



茜は素直な可愛い女の子で、透菜は意地っ張りだけど根は優しい。



優羽希は…1言で言うとスポーツ少年、で、聖はチャラ男。



全員私の親友。



「クラス発表楽しみだねぇ♪」



そう言って、茜が私の右の手を握った。



「だね♪」



そう言いながら、私達はクラス発表の髪の前に向かう。



ん~っと、坂上 優衣、坂上 優衣…



あ、あった!