サイケデリックトランスと俺

レストランで飯を食ってる時も、麻美が頭から離れる事はなかった。

リョウ「でさぁ…」

リョウがしきりに話しかけてくるのだが、耳から耳へと通り抜けてしまって、会話が全然頭に入ってこない。

完全に上の空だ。

それというのも、元はと言えば全部あの女のせいだ。

俺も俺で、何で逢った事もねぇ女にここまで気を回してんだ。
馬鹿げた話しだ。

まぁ家に帰って、麻美と話せば少しは気分も変わるかな?
とりあえず一刻も早くこのモヤモヤした気持ちを振り払いたかったので、飯を奢ってくれるリョウには悪いけど、さっさと食事を済ませて寮に戻ることにした。

裕輔「今日は飯ごちそう様。うまかったよ。今度は俺が奢るからまた近い内にでも飯食いに行こうぜ」

リョウ「おう!豪勢な料理をふるまってくれよ!」

裕輔「分かった分かった。そんじゃおやすみ」

リョウ「ちょっと待て!」

自分の部屋に入ろうとしたら突然リョウに引き止められた。

裕輔「なんだよ?」

リョウ「やっぱ今日のお前は何だか様子がおかしかったぞ?飯食ってる時も、上の空って感じだったし。何か悩んでる事とか本当にないんだよな?」

裕輔「大丈夫大丈夫。お前はいらねぇ心配しなくて良いから今日は早く寝とけ」

リョウ「そ・・・そうだな!でも、もし何かあるならいつでも俺に言えよ?相談乗るからさ!って事で今日は寝てみるわ!引き止めて悪かったな!おやすみ!」

裕輔「はいよ。ありがとな。おやすみ」

そう言うとリョウは自分の部屋に入った。

悩み・・・か。
やっぱりいつもと違う俺に、リョウの野郎は気付いていたか。
あいつは人一倍心配性だから、なるべく心配かけないようにしなくちゃな。