だからって、俺も綾も
そういう事は別に気にはならない



現に、俺は綾が好きだし
綾も俺の事を好きだって言ってくれる


「翔っ、早く来て」

「おう」


だから、俺達の関係に
なんの問題も無い





「綾、帰ってるのか?」

そう思ってたのに


「あっ、兄貴」

「友達?…じゃなさそうだね」

「紹介するね、彼氏の神谷翔。私の彼氏」

「どうも、はじめまして」


この瞬間から、歯車が狂いだしたんだ


「翔君、はじめまして。兄の宮本和泉です」