この春に大学を卒業した私は…中学校の英語の先生になった。


この時代、教員採用試験に受かるには並大抵の努力では合格できない…と教育大学に入学した時から先生達には言われていた。

そんなこと、分かっている。
教員採用試験は40倍〜50倍の狭き門で。
一流大学にいった人でさえ、1発合格は難しい。

それでも。
どうしても、私は学校の先生になりたかった。
中学生の時、私に英語を教えてくれた先生が。
私の世界を広げてくれたように…

私も子どもたちに英語の楽しさを教えたかった。


大学に入学してからすぐに私は…教員採用試験に向けて勉強を始めた。

3年生になってからは…
夜間に教員採用試験合格セミナーという専門学校のセミナーに1年通った。

そして。
4年生の夏、私は…
教員採用試験を受けて合格した。


2月の終わりには赴任する中学校が決まった。