そして。 美晴の番がきた… 中山先生が美晴のカバンの中に手を入れた。 「あっ!」 小さな叫び声とともに、中山先生の手からはタバコとライターが出てきた。 「美晴。お前だったのか?」 悲しそうに、静かに中山先生が言った。 驚きだった。 怒るだろうと思っていたのに… しかし。 次の瞬間、教室に “バシッ”と音が響いた。 中山先生が美晴を叩いたのだ。 「お前は…」 怒りがフツフツと沸いているのだろう。 中山先生は言葉が出てこないようだった。 中山先生は美晴を連れて、教室を出て行った。