記者会見をテレビに釘付けになって見ている先生たち。

教頭先生も。
中山先生も。
渡辺先生も。
顔は真っ青だった。

「何なんだ?この会見は?どういうことだ?今すぐ、沙耶を呼べ」

教頭先生が叫ぶ。
真っ青だった顔は…
赤に染まっていた。

この時、教頭先生の頭の中は…生徒たちの記者会見に対する言い訳でいっぱいだった。


だけど。
沙耶ちゃんはまだ学校に来ていなかった。

来るわけがない。

私たち記者会見に出た者は…今日は学校に行かない。


行っても、責められるだけ。

学校がなにを言っても、私たちは自分たちの意見は曲げない。